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Aさん ~私を淫らにする人~
第6章 お口の快感
目隠しをされたままケーキを食べさせられている自分の姿に何とも言えぬ淫靡さを感じた。

唇がクリームのせいで油っぽい。

「どうだい?」

「美味しいです」

「そう、もう少し残っているから、全部食べさせてあげるよ」

それから二回、同じようにして食べさせてもらい、フォークがお皿に置かれる音を耳にして、全部を食べ終えたんだなと思った。

あとはこの目隠しを外されるだけだと思っていると、不意に唇を触れられてビクリとした。

「少しクリームが付いているよ」とAさん。
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