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Aさん ~私を淫らにする人~
第2章 本当の自慰を知った夜
左の乳房をそっと両端から摘み上げるようにして触ると、それだけでビクビクッと背中に感じる電気が走った。

‘いけない’とまだそう思うけど、この手を止めることはもうできない。

目はワイセツ・シーンの画面を見つめて、男優さんの手の動きを知らず知らずのうちに自分の体の上で再現している。

胸をゆっくりとソフトに触る。

たとえ小さな膨らみでも柔らかく、触っている手でさえ気持ち良さを感じる。

そしてTシャツの下ではもう乳首がコリコリと硬くなっていて、そこに指をあてがい揺らせば、遥かに強い電気がビリビリと背筋を突き抜けていった。

きもちいいっ。

でも、アップになった女優さんの顔を見ると、こうして自分で触るよりも男の人にされたいとの羨ましく思い、その願望が強くなる。
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