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Aさん ~私を淫らにする人~
第12章 帰ってきたAさん
木曜日、今日は少し残業をしたので、いつもよりも遅く会社を出て帰宅についた。

今日はどんなショーツを穿いてあげようかと考えながら座れない混んだ電車に揺られて乗換駅に着いて降りると、帰り時にはいつもは見ないのになぜかAさんが朝にいる場所に目がいってそしてビックリ。

なんとそこには黒いキャリー・バッグを横に置いて、私の姿を先に見つけてニコニコと座っているAさんがいたのだ。

!?!?!?。

全くの思いも寄らない突然性に私は言葉も動作も失ってしまったけれど、立ち上がったAさんは「よう」と気軽げに片手を上げて近づいてきた。

まるで昨日別れて今日会ったみたいに。
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