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Aさん ~私を淫らにする人~
第14章 石井さんと
正直、クラッときて右足が半歩後ろに引けた。
でも、Aさんも私を見たはずなのに石井さんと同じように何食わぬ顔で話を続けて、さらにその後から違う今度は女の人のシルエットが現れてその人の顔も見てさらにビックリ。
それはいつか帰りの電車で見た、Aさんと一緒に乗っていた女の人だった。
「今日はお越しいただきましてありがとうございます」とお辞儀をしてからその女性を見る石井さんの目が、ラブ・モードに入っているように感じたのは思い過ごではないはず。
とにかく重い衝撃、でもそのあと正気に返ってすぐにその人にも頭を下げたけれど、向き直ることができずに床を見たまま(早くどこかに行って)と願った。
Aさんが石井さんとその女の人と消えていく・・・。
足音が遠ざかり、エレベーターの乗り場へと曲がったのを確信してから顔を上げた。
誰もいない廊下の風景を見て、フ~ッと大きな息が漏れて同時にドッと体の力が抜けたのを感じた。
でも、Aさんも私を見たはずなのに石井さんと同じように何食わぬ顔で話を続けて、さらにその後から違う今度は女の人のシルエットが現れてその人の顔も見てさらにビックリ。
それはいつか帰りの電車で見た、Aさんと一緒に乗っていた女の人だった。
「今日はお越しいただきましてありがとうございます」とお辞儀をしてからその女性を見る石井さんの目が、ラブ・モードに入っているように感じたのは思い過ごではないはず。
とにかく重い衝撃、でもそのあと正気に返ってすぐにその人にも頭を下げたけれど、向き直ることができずに床を見たまま(早くどこかに行って)と願った。
Aさんが石井さんとその女の人と消えていく・・・。
足音が遠ざかり、エレベーターの乗り場へと曲がったのを確信してから顔を上げた。
誰もいない廊下の風景を見て、フ~ッと大きな息が漏れて同時にドッと体の力が抜けたのを感じた。