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Aさん ~私を淫らにする人~
第14章 石井さんと
ササミの上にワサビの乗ったものから焼き物が始まった。
それでも石井さんの口からはNS商事との話が続いている。
私はもちろんAさんとのことはこれが初めてと言うように相槌を打ちながら聞いていたけれど、気付いたことが一つ。
それは、石井さんが話題にするのは仕事でもAさんのことでもなく木本さんのことばかりで、その顔つきからはラブモードに入っていることが伺えるようだった。
思えば、木本さんは須藤さんに雰囲気が似ている。
長い髪に卵型の輪郭、そして細い脚。
でも、顔は須藤さん方が若くてずっときれいだ思う。
ただそう思う心の中は荒れていて、結局、石井さんにとって私はどうでもいい女なんだとむくれていた。
それでも石井さんの口からはNS商事との話が続いている。
私はもちろんAさんとのことはこれが初めてと言うように相槌を打ちながら聞いていたけれど、気付いたことが一つ。
それは、石井さんが話題にするのは仕事でもAさんのことでもなく木本さんのことばかりで、その顔つきからはラブモードに入っていることが伺えるようだった。
思えば、木本さんは須藤さんに雰囲気が似ている。
長い髪に卵型の輪郭、そして細い脚。
でも、顔は須藤さん方が若くてずっときれいだ思う。
ただそう思う心の中は荒れていて、結局、石井さんにとって私はどうでもいい女なんだとむくれていた。