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第14章 石井さんと

もちろん、そんなことは石井さんに分からないようにしているけれど、もう早く串モノが終わりして帰りたいと思っていた。

でも、そんな思いをしている時に石井さんから衝撃の一言が、「おれ、あの二人はできていると思うんだよね」と。

え～～～～っ！！

前に心配していたＡさんとその女の人の関係の同じことを石井さんに言われて、それがつい顔にまで出てしまったらしく、「ん？どうしたの？」と返って石井さんに聞かれてしまった。

「いえ、べつに・・・」と取り繕う私に、「意外？」と更に質問をされてしまった。

「分からないです、ちょっと見かけただけですから。・・・。でも、本当にそんな会社の上下関係で恋愛なんてあるのかな？って」

私は懸命に動揺した原因を言い繕った。