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Aさん ~私を淫らにする人~
第14章 石井さんと
ワインレッドのカバーに覆われた大きなベッドのあるお部屋に入ってそれを見ると、いよいよだと胸がキューンッとした。

ほんとうにこんなことをしていいのかとまた葛藤が生まれたけれど、ここまで来ておいていまさらどうしようもないと思った。

逃げれば石井さんを傷つける。

Aさんには黙っていればいいことだ。

それに、Aさんだってもしかしたら今はあの女の人とエッチなことをしているのかもしれないのだし、そうすればお相子なだけだ。

短い間でそれだけのことを決断して、これから起こることを受け入れることにした。

ただ、このままベッドの上で脱がされて始まることに抵抗があったから、まずシャワーに入らせてくださいとお願いをした。
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