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Aさん ~私を淫らにする人~
第3章 失恋の夜は玩具で
どうしよう。

どうしたらいいの。

自慰さえ通用しないなんて。

と、本当にどうしていいのか分からなくて・・・。

そうしていたら、ふといつか買ったローターの存在を思い出した。

試しに動かしてみたけど、結局は使わずに衣装ケースの奥底に放り込んだままになっているオモチャのことを。

電気も点けずに暗がりに慣れた目で引き出しを開けてゴソゴソとすると、すぐにそれを見つけることが出来た。
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