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Aさん ~私を淫らにする人~
第4章 私はメグちゃん
おじさんは隣の人との話しに夢中でそんな私を無視だけど、メニューを見ていたAさんは自分の分の箸置きや小皿を端に寄せてくれて、私の場所を広げてくれた。

それで小さな声で「すみません」とお礼を言う。

そして「いらっしゃいませ」とおばさんが私の前にも小皿とお箸を置いてくれた。

それにも小さく頭を下げてお礼をするが、その後はどうして言いかわからなくて、ただ椅子の上でバッグを抱えたまま固まった。

私の前にはAさんのようにメニューが置かれていないのだ。

(どうしよう)と内心、困り果てる。

そんな私を放置して、おばさんは横のAさんに「何にします?」と注文を聞いた。
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