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第4章 私はメグちゃん

「まずはビール。それと枝豆に、串はねぎまとハツ、それに手羽先で」と言うと、おばさんがそれを繰り返して下がっていった。

おばさんの背中が離れていくのを見ながら、私はどうしたらいいのだろうと途方にくれる度合いが強くなると、不意にＡさんのほうから「はいっ、どうぞ」とメニューを差し出された。

その一瞬はハッ！と心臓が止まるような衝撃を受ける。

そして再び「すみません」と震える手でそれを受け取ると、少しだけＡさんの目を見た。

Ａさんはそんな私を楽しんでいるように優しい笑顔を見せてくれたけど、恥ずかしくて私はすぐに前に向き直ってメニューを見た。

でも、ジッとおしながきを何度読んでみても、何を頼んで言いのか分からない。