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Aさん ~私を淫らにする人~
第4章 私はメグちゃん
「・・・、ええっ、はい」

「じゃあ、何にしようか」と一緒にメニューを覗き込んでくれた。

そして指で書かれているドリンクの名前を一つ一つを確認しながら、「まずはレモンサワーでいいかな」と聞いてくれたので、また「はい」と小さな声で小さく頷いた。

するとAさんは向こうに向き直って「すみません!」と大きな声で手を上げて店のおばさんに声を掛けると、「レモンサワー一つと、冷やしトマト、あと、さっきと同じ串物を一つずつ」と注文をしてくれて、それから「どうぞ」と私の前に枝豆が入ったお皿を差し出してくれた。

そしてまた暫しの沈黙。

そんな居心地の悪さをやり過ごしているうちにやっとおばさんがレモンサワーとトマトを持ってきて、私の前に置いていってくれた。
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