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第4章 私はメグちゃん

やっぱりいたとホッとする気持ちがあるけれど、今日の私は意地悪だ。

Ａさんの前を通る時は、ツン！として私を見ないでよとイキがった。

そして以前から並んでいた場所の列に今日も身を並べた。

少しＡさんの様子が気になってソッと見てみるけれど、Ａさんは相変わらず下を向いて本を読み続けている。

やがて電車の入ってくるアナウンスが流れて、電車の車輪の音が近づいてきた。それにあわせてゴソゴソと人の列が後ろから前にせり寄せてくる。その時にバッグの中から携帯が振動する音が聞こえた。

心がドキッとする。

誰？と思いながら、もしかしてＡさんからなのと密かに期待して携帯と取り出してみると、メールが着信した青いランプが点滅している。

電車が入ってきた。