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第1章 There is no escape.

やがて、とあるマンションの一室へ到着した。
ここは隠れ家みたいなものだ。
羽山と俺、他に懇意にしてる奴らが数名。
限られた奴しか知らない。

マンションは中堅どころと言ったところで、どこにでもあるような建物だが、俺達の部屋は浴室やトイレまで、全て防音仕様になっている。
部屋は最上階の8階、角部屋、2LDK。
たいして広くはないが、ダイニングには革張りのソファーに大理石のテーブルが置いてある。
ベッドは奥の部屋でキングサイズだ。