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奴隷オークション
第13章 尚の受難
「お前が私との約束を違わなければな。」
「わかってるよ。」
「それと尚は京香のお気に入りだ。」
「それは怖い。お前より京香ちゃんを怒らせたくないな。」
「それじゃルールを守れよ。尚を傷付ける事は許さんからな。」
「わかったよ。」
「それじゃ。尚に変われ。」
「もう拘束して口もきけないぞ。」
「そんな事はわかってる。耳元に電話を持っていけ。」
「わかったよ。」男は携帯を尚の耳元に持っていった。
「尚。聞こえるか?」電話の向こうで尚が「うっ。うっ。」と呻くのが聞こえた。
「いいか。尚。よく聞きなさい。その男は私の幼馴染で女をイカせることに執着している変態だ。私との約束で決してチンチンを入れる事は許さないが、調教は許可している。だから犯されることは絶対にない。そうしないとオークションサイトから追放されるからだ。尚。私が許可するからそいつの調教を受けなさい。いいね。」
静かに話を聞いていた尚が「うっ。」と声を出した。
尚は男に目配せして話が終わったことを伝えた。
「話はついたかい?」
「尚の様子を見ればわかるだろ。さっきも言ったが尚は私達の大事な奴隷だ。本来はお前が相手していい奴隷じゃない。肝に命じておけいいな。」
「わかったよ。」そういうと電話を切った。
男は尚の様子を伺った。
尚は泣き止んでいた。
男は驚いた。
尚の目付きが変わったのだ。
「これは上玉だ。」男が呟く。
「今日は楽しめそうだ。」
尚は安心していた。
ご主人様からお許しを頂いた。
それだけで尚は全てを受け入れる準備が出来たのだ。
この調教はご主人様の指示のもと行われること。
私が逆らう事は許されない。と尚は考えたのだ。
男は一旦部屋を出ると店の入り口にかけてある札をひっくり返し「閉店」にすると鍵をかけた。
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