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奴隷オークション
第25章 その後その2
「わかった。着いたらこの番号に電話してくれ。」
「はい。わかりました。それでは失礼します。」誠は電話を切った。

誠と由香里は名刺の住所にある雑居ビルの前にいた。
誠は携帯を出して電話する。
「もしもし。松本です。今着きました。」
「わかった。今そっちに行くから少し待っていてくれ。」
「はい。よろしくお願いします。」電話を切る誠。
暫くすると「こんばんは。」と男性が誠達に声をかけてきた。
「こんばんは。」
「待たせて悪いね。」
「いえ。急にお願いして申し訳ありません。」
「全然構わないよ。それじゃ中に入ろうか。」
「はい。」
縄師は女性を同行させていた。
「彼女はアシスタント兼私の奴隷で恵美だ。」と紹介する。
「こんばんは。よろしくお願いします。」と恵美が頭を下げた。
誠は慌てて「紹介遅れて申し訳ありません。妻の由香里です。」と紹介する。
「こんばんは。由香里です。よろしくお願いします。」と頭を下げた。
4人はエレベーターに乗り上に向かう。
縄師はエレベーターを降りると右手にある部屋のドアを開け「中に入ってくれ。」と振り返る。
中に入る由香里と誠。
中にはパイプで組まれた吊り床と、竹で組まれた吊り床が直ぐに目に入る。
そして肘掛椅子や1人用のソファ、パイプベッドなどが置かれていた。
壁には麻縄や鞭がかけてある。
「今日は麻縄持ってきたのかな。」縄師に聞かれ「はい。先生に頂いた縄を持ってきました。」と誠が答えた。
「奥さんはどんな事が好きなんだい。」今度は由香里に聞く縄師。
「はい。緊縛と露出が好きです。それとイラマです。」
「そう。窓を見てみなさい。」と縄師が言う。
はめ殺しの窓にはブラインドもなく外が丸見えだった。
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