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奴隷オークション
第26章 運命の週末その1
土曜の朝。
隆二もまたイライラさせられていた。宏美のオークションに絡んでくる男に。
既に他に入札する者は一切いない。
予想はしていたがここまで執拗だとは思っていなかった。
金額は既に100万を超えそうな勢いだ。
「こいついつまで粘るつもりだ。」再度入札しながら隆二が言う。

その頃昌子の主は朝早く昌子の部屋にいた。
昌子は後ろ手に縛られ床に転がされていた。
昨晩は徹夜で昌子を問い詰めていた。
だが昌子は遂に口を割ることはなかった。
元処女の入札も芳しくない。
昌子は全身傷だらけで意識を失っていた。
「もう時間切れか。まぁこの女をここまで苦しめたから少しはスッキリしたが。」主は昌子を見下ろしながら言う。
「おいっ。起きろ。」昌子の腹を蹴り上げる主。
「うっ。」と呻いて目覚めた昌子は「もうお許し下さい。お願いします。」弱々しく訴える。
「もう時間がないんだよ。お前は今日アイツに売り渡す。」ぶっきらぼうに言う主。
「その前に売り渡す時の恒例イベントをしないとな。」とニヤつく主。
「ほら。立て。」昌子の上半身を縛っている縄を掴み立ち上がらせる主。
フラフラ立ち上がる昌子。
噂では聞いた事があった。
この男は売り渡す前に自分の部下に女をまわさせるのを恒例にしていると。
どうやらその噂は本当だったようだ。
主はドアを開けその部屋に昌子を押し込んだ。
その部屋には5人の男達が待機していた。
部屋にはパイプベッドや肘掛け椅子、1人用のソファそして拘束椅子が置かれていた。
拘束椅子は大きな鏡の前に置いてある。
昌子は恥ずかしさと恐怖に顔を歪める。
「今回はこの女だ。年増で傷だらけだが楽しんでいいぞ。」
「はい。社長。」と返事する男達。
「今日はこれだけか。」
「いえ。別室で後5人待機しています。」
「そうか。良かったな10人でまわして貰えるぞ。」と主は大きな声で笑う。
昌子の頬を涙が溢れ落ちた。
「なんだ。泣くほど嬉しいか。ほら。好きにしろ。」と主は昌子を男達の方に押し出した。
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