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第1章 黒い暴行

（ガツーン!!グシャッ!!）

｢ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!｣

なぎさは、目の前で大事なお客さまの男性の左目がつぶれて行くのを目の当たりにしたので、強烈な叫び声をあげてしまいました。

はるえは了一郎に『どうしてそんなひどいことをするのよ!!』と怒鳴りましたが、了一郎はポケットの中から刃渡りのするどいナイフを取り出して『ぶっ殺してやる!!』と叫んではるえをイカクしました。

はるえは、震える声で『殺さないで…』と叫びながら命乞いをしていました。

なぎさは、このままだと殺されてしまうと想いまして電話のところへ行きましてケーサツを呼ぼうとしていましたが、はるえが『ケーサツ呼ばないで!!』と叫んで止めました。