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第1章 黒い暴行

｢待って!!｣
｢おばさま!!｣
｢呼ばないで!!｣
｢呼ばないでって…了一郎さんが大事なお客さまを殴って片目を失明させてしまったのよ!!このままだと殺されてしまう…｣
｢ケーサツは呼ばないで…悪いのはおばさまなのよ…了一郎になんの相談もせずに勝手に話を進めてしまったことが原因でそのようになってしまった…だから悪いのはおばさまなのだから…アタシが全部責任おうから…なぎささんお願い…｣

なぎさは、はるえからそのように言われたので受話器を置きました。

了一郎は、はるえが呼んだ大事なお客さまに対して『今度勝手なことしたら、テメーを殺すからな…』とすごんだあと口笛をふきながら居間から出て行きました。

はるえは、了一郎から受けた強烈な暴力に屈してしまったのでどうすることもできずに泣くしかありませんでした。