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第1章 黒い暴行

こわい…

こわい…

了一郎さんは…

どうしてあなな恐ろしいことをしたのよ…

40過ぎの未婚の男性でも、新生活を始めることは可能だから…

おばさまが助け船として福祉関係の人を呼んだのに…

どうして助け船をテンプクさせてしまったのよ…

それよりも…

アタシたち家族が下水流（しもづる）の家にこのまま居つづけていたら…

近い将来、ダンナのシングルのイトコにぶち殺されてしまう…

このまま下水流の家に居つづけていたら…

ダンナのシングルのイトコに殺されてしまう…

なぎさは、取り返しがつかない非常事態をまねいてしまう前に新しい住まいを探さないとと想っていましたが、はるえ夫婦から『よそへ行ったら変質者から犯罪被害を受けてしまうから、下水流（しもづる）の家にいたらいいよ。』と言う（決めつけの）やさしさに背くわけには行かないと言う２つの気持ちの板挟みに遭っていたのでどうすることもできすぎぐずぐずぐずぐずぐずぐずとしていたのでありました。