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第1章 黒い暴行

｢そんなことよりあんた!!今回のもめ事の発端を作ったのはあんたなのよ!!もめ事の発端を作っといてひと言もわびないなんてサイテーだわ!!｣
｢えっ？ぼくがもめ事の発端を作った？｣
｢キョトンとした顔で言わんといてくれるかしらね!!今回のもめ事の発端はあんたなのだからひと言くらいわびなさいよ!!｣
｢ちょっと待ってくれるかなぁ…｣
｢なによあんたは!!あんたはアタシにイチャモンつける気でいるのかしら!!｣
｢イチャモンなんかつけていないよぅ…なぎささん…なぎささんたちのご家族が引っ越しをする予定だった新築の家のことだけど…｣
｢あきらめたと言うてはるでしょ!!｣
｢どうしてあきらめるのかな…｣
｢田口さん!!新築の家を強奪したヤクザ組織はね!!一般市民に危害を加える極悪非道のヤクザ組織なのよ!!相手方の親分は話が分からない極悪人だから、なにを話してもアカンのよ!!｣
｢だけど…極悪人の親分でも話せばわかる人なのだよ…｣
｢だからどうしたいと言うてはるのよ…言うとくけど、知人のヤクザ組織を利用することだけはしないでちょうだい!!｣
｢どうしてなのかな？｣
｢あんたね!!ヤクザ組織を利用してしまったら、あんたがヤクザ組織から利用されてしまうのよ!!そのようになってしまったら抜け出せなくなってしまうのよ!!そのようになってしまってもいいのかしら!!｣
｢だけど…極悪非道のヤクザ組織が相手じゃあケーサツも弁護士も太刀打ちできない…｣
｢帰ってくれるかしら…アタシはバイト中なのだから帰ってくれるかしらね…田口さん…あんたいつからスケベったらしになったのかしら…ここは女性用のインナーのコーナーなのよ!!女性に選ばせてあげなさいよ…わかっとんかしら変質者!!そんなに女性用のインナーがほしいのだったら、あんたの息子の嫁の使用済みをいただきなさいよね…サイテーね（ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…）｣