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第1章 黒い暴行

｢そうした大失敗は、なぎさの男がらみのトラブルにも現れていると言うことにもつながっているのよ!!オトコをとっつかえひっつかえばかりをくり返して、そのたびにニンシンさわぎを起こしていた…最初に付き合っていた彼が出入りしていたクミの上納金（ゼニ）を持ち逃げしてコンクリ詰めにされて亡くなった時に、あんたはおーきなお腹を抱えてビービービービービービービービービービー泣いていたじゃないのよ…ほんで周囲の人たちの提案をけって『アタシひとりで育てる…』と言うて長女の育児をしていたけど大失敗してしまった…二番目のカレと別れた時もおーきなお腹を抱えてビービービービービービービービー…もうサイアクねぇあんたは…だからなぎさはなにをやってもアカンのよ!!アタシがいよる言葉がゼンゼンわかってへんみたいね!!｣

友人の女の子は、席を立ち上がったあとハンドバッグを持って、くすんくすんと泣きじゃくっているなぎさを置き去りにして店から出て行きました。

くすんくすんくすん…

アタシ…

どうすればいいのよ…

どうすればいいのよ…

助けて…

助けて…

お願い…

助けて…