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僕の美しいひと
第3章 じゃじゃ馬ならし
「…ほう…。こいつは上玉だが、山だしだな。これは躾甲斐がありそうだな、郁未」
翌朝、院長室に呼ばれた清良を見た鬼塚の第一声はそれであった。
清良はあからさまにむっとして鬼塚に言い返した。
「誰?あんた。そんなヤクザみたいな風体で偉そうにさ」
鬼塚は愉快そうに笑った。
「加えてはねっ返りか。
おい、郁未。えらく刺激的な小娘を拾ってきたな」
「なんだよ、オヤジ」
「清良、そんな風に突っかからない。
鬼塚くんも言葉に気をつけて」
間に入る郁未は大変だ。
「清良、こちらは副院長の鬼塚先生だ。
鬼塚先生は中等部と高等部の授業も受け持っているから、これから仲良くやってくれないか」
清良はさも嫌そうに形の良い眉を顰める。
「え〜⁈このオヤジが教えるの?やだなあ〜」
「ほう…。いい度胸だな。俺に向かってオヤジ呼ばわりを二回もか」
にやにやしながらも清良を挑発する鬼塚に、郁未はため息混じりに諌める。
「鬼塚くん。子ども相手に何言ってるの。
…清良も先生には敬意を払いなさい」
「だってさ…」
清良が頬を膨らませた時、美しい音楽のような声が響き、扉が静かに開いた。
「まあ、朝から賑やかで楽しそうですわね」
三人は一斉に振り向いた。
翌朝、院長室に呼ばれた清良を見た鬼塚の第一声はそれであった。
清良はあからさまにむっとして鬼塚に言い返した。
「誰?あんた。そんなヤクザみたいな風体で偉そうにさ」
鬼塚は愉快そうに笑った。
「加えてはねっ返りか。
おい、郁未。えらく刺激的な小娘を拾ってきたな」
「なんだよ、オヤジ」
「清良、そんな風に突っかからない。
鬼塚くんも言葉に気をつけて」
間に入る郁未は大変だ。
「清良、こちらは副院長の鬼塚先生だ。
鬼塚先生は中等部と高等部の授業も受け持っているから、これから仲良くやってくれないか」
清良はさも嫌そうに形の良い眉を顰める。
「え〜⁈このオヤジが教えるの?やだなあ〜」
「ほう…。いい度胸だな。俺に向かってオヤジ呼ばわりを二回もか」
にやにやしながらも清良を挑発する鬼塚に、郁未はため息混じりに諌める。
「鬼塚くん。子ども相手に何言ってるの。
…清良も先生には敬意を払いなさい」
「だってさ…」
清良が頬を膨らませた時、美しい音楽のような声が響き、扉が静かに開いた。
「まあ、朝から賑やかで楽しそうですわね」
三人は一斉に振り向いた。