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劣情ストーリーテラー
第72章 陥っても這い上がればいい、例えそれが乳首でも
~市内某所~
「絶対脱がないからね!」
しつこいです、わかってます
「アンタは脱いでいいけど」
まあ、流れ次第で
「じゃあ、いいよ、しよ」
(お互いのカラダに回された腕が輪を小さくする、触れあう唇、ささやかなシズル音)
「あ」
ユリさん、ちょっと食いつきすぎです
「ごめん、こういうのイヤ?」
いやじゃなくて、その、意外と言うか、逆にうれしいです
「なにそれ、私だってしたいことはしたいの」
あ、了解です
(再びふれあう唇、粘膜が絡まり合う音が大きくなる、そっと乳房を被うように伸びてくる手)
「待って」
え?
「絶対に服の上からだけね」
は、はい、ていうか脱がせないと直接はムリですし
「あの、先っちょ…」
はい?
「お、おっぱいの先っちょだけは触らないでね!」
は、はい
「触ったらブン殴るから」
はあ、わかりました
「ごめん、急に」
いや、それはいいんですけど
「イヤになった?」
なってないです
「ごめん、こんな、その…」
ユリさんが拒んでる理由の想像がついてきました
「へ?」

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