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劣情ストーリーテラー
第32章 謝罪と賠償

この度はまことに申し訳ございませんでした



「起きてしまったこととはいえね、まあ、回復できたからまだいいですけど」



すべてこちらの責任ですし、お気持ちを害してしまったことは事実ですから



「それで、直接お越しいただいたのはどうして?」



改めてお詫びの気落ちをお伝えしなくてはならないと思いまして



「はあ、対面することで何か状況が変わるわけでもないと思いますが」



私も責任者として、個人的にでもできることはしなくてはなりませんから



「それで何ができるって言うんです?」



私にできることがあるのなら、なんでもさせていただきたいと思います



「なんでも?本当ですか?どうしてそこまでするんですか?」



今回のことについては、何をおいても穏便に解決するのが私どもの意思でございます



「こっちも話を大げさにする気はないですけどね」



なので、私ができることであれば、この場で申し受けたく



「なんでもって言いますけど、例えば全裸土下座してくれって言ったらするんですか?」



それがご希望であれば



「こっちは別にこうしてほしいってことはないんですけどね、そちらがどうしてもしたいって言うんならしても構いませんけど」



(どうしよう、このまま手ぶらでは帰れない)






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