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ガーネット弐番館
第10章 新しい出来事
旅行から帰った翌日から、目まぐるしく事態がどんどん進んで変わってゆく。
航平の仕事が本格化して、忙しくなったというのに。
両家への挨拶や、本格的な同居に向けての準備や。
思っていた以上に、やるべき事が多かった。
なにせ、2人の勘違いから決定していた5月1日という入籍予定日まで、もうあと1ヶ月もない。
夏ぐらいに伸ばそうよ、と睦美が提案してみたが、航平の決意は硬かった。
「なんで遅らせる必要があんの?」
そう言われると、特に理由はない。
両家への挨拶はともかく、他のことは急ぐ必要は無い。
言われてみれば、入籍より後になっても全然構わない。
「そうだけど〜」
「ん?」
布団の中で寝返りを打つ睦美を、航平が追いかけて後ろから抱きしめる。
汗ばんだ肌が、吸い付くように密着する。
「ん...」
首すじにキスが落とされ、まだ敏感な睦美が思わず声を漏らす。
「俺としては、今すぐにでも役所に駆け込みたいの我慢してんだけど」
あれから航平の溺愛ぶりがすざましい。
いや、それまでも、からかわれていると思ってたけど、態度には出ていたわけで。
睦美の感じ方が変わっただけかもしれない。
毎日恥ずかしいぐらい航平からの愛を感じている。
「...重い?」
「だから、それ禁句にしたでしょ!」
航平の腕の中、ぐりんと反転して向き合う。
ことある事に、重いかどうか確認してくる航平に、ごく最近禁止令を出した。
「ん。そうだった。ごめん」
しゅんとした航平に、唇を寄せる。
触れていただけの唇が、舌が触れるキスへと変わる。
「ダメだよ。決めたでしょ。もう寝ないと」
「もう1回...。ダメ?」
1日1回と決めてはいるけど、こんなに密着したら、また欲しくなってしまう。
睦美は航平のお尻に手をやって、より体を密着させる。
まだ固い航平のそれに近づくよう、足も絡ませる。
互いの顔にかかる吐息が熱を持ってくる。
「布団、別々のがいいかもな」
「え、一緒がいいって航平が」
もうネットで注文して、睦美と同じベッドが明後日には届く。
今あるベッドに並べてぴったり置けて、航平の望み通り一緒に寝れるようになるのに。
「だって、終わりそうにない」
「そんなことないよ。あと1回だけ」
「ほんとに?」
「うん」
「昨日もそう言ってたよ」
「そうかな」
航平の仕事が本格化して、忙しくなったというのに。
両家への挨拶や、本格的な同居に向けての準備や。
思っていた以上に、やるべき事が多かった。
なにせ、2人の勘違いから決定していた5月1日という入籍予定日まで、もうあと1ヶ月もない。
夏ぐらいに伸ばそうよ、と睦美が提案してみたが、航平の決意は硬かった。
「なんで遅らせる必要があんの?」
そう言われると、特に理由はない。
両家への挨拶はともかく、他のことは急ぐ必要は無い。
言われてみれば、入籍より後になっても全然構わない。
「そうだけど〜」
「ん?」
布団の中で寝返りを打つ睦美を、航平が追いかけて後ろから抱きしめる。
汗ばんだ肌が、吸い付くように密着する。
「ん...」
首すじにキスが落とされ、まだ敏感な睦美が思わず声を漏らす。
「俺としては、今すぐにでも役所に駆け込みたいの我慢してんだけど」
あれから航平の溺愛ぶりがすざましい。
いや、それまでも、からかわれていると思ってたけど、態度には出ていたわけで。
睦美の感じ方が変わっただけかもしれない。
毎日恥ずかしいぐらい航平からの愛を感じている。
「...重い?」
「だから、それ禁句にしたでしょ!」
航平の腕の中、ぐりんと反転して向き合う。
ことある事に、重いかどうか確認してくる航平に、ごく最近禁止令を出した。
「ん。そうだった。ごめん」
しゅんとした航平に、唇を寄せる。
触れていただけの唇が、舌が触れるキスへと変わる。
「ダメだよ。決めたでしょ。もう寝ないと」
「もう1回...。ダメ?」
1日1回と決めてはいるけど、こんなに密着したら、また欲しくなってしまう。
睦美は航平のお尻に手をやって、より体を密着させる。
まだ固い航平のそれに近づくよう、足も絡ませる。
互いの顔にかかる吐息が熱を持ってくる。
「布団、別々のがいいかもな」
「え、一緒がいいって航平が」
もうネットで注文して、睦美と同じベッドが明後日には届く。
今あるベッドに並べてぴったり置けて、航平の望み通り一緒に寝れるようになるのに。
「だって、終わりそうにない」
「そんなことないよ。あと1回だけ」
「ほんとに?」
「うん」
「昨日もそう言ってたよ」
「そうかな」