この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ガーネット弐番館
第10章 新しい出来事
そんなこんなで、簡単な食事会のつもりが、段々本格的な披露宴みたいになってきてしまった。

その関係で、たあいもないことでも、色々決めることがあって。
ここ数日、1人でバタバタとプチパニックになっている。

「だから、斎藤マネが早く帰れって」

正式なオープンであるGWに向けて、先月ホテルで会った斎藤がここの所よく来ている。
本社とのパイプ役であり、航平からすると上司になる“プロジェクトマネージャー”という役職らしい。

今回は、結婚式を経験したことのある1人としてアドバイスしてくれ、航平にたまには早く帰れと言ってくれたらしい。

「何かすることある?」

...うん。遅いよね。
最初から、いや、せめて先々週ぐらいに、そうしてくれてたら助かったんだけど。

航平の仕事もちょうどその頃が凄く忙しそうで、睦美からは何も言えなかった。

そのおかげて、お義母さんとも電話でだけだけど、すっかり仲良くなった。
まだお会いもしてないのに変な感じ。

「今まで任せっ放しで、ごめんな」

そのマネージャーによっぽど色々聞かされたのだろう。
そんなごめんだなんて、びっくりする。

もうすること残ってないけど、その気持ちが凄く嬉しい。

航平の背中に思わず抱きつく。

斎藤マネージャーありがとう!

航平にはなんて言っていいか分からなくて、抱きしめる腕にぎゅうっと力を入れる。

振り返った航平が、意外にも眉間にシワが寄って、何やら少し怪訝な顔だ。

え、なんで。

「...もう1回シタいの?」

「違うし!」

ん?って顔のまま近づいて唇を奪う。

「睦美が1回1回って言うから、今日だって」

そう言いながら、睦美を膝の上に引き寄せ、パジャマの下に指が這う。

「だから、違うって!!」

パジャマ越しに、睦美の胸の辺りに顔を埋めて、何やら笑っている。 

「もう!」

冗談って分かりにくすぎる!

「睦美、好きだよ」

!!

「こっち向いて?」

え、今なんて?

普段、めったにそんな甘い言葉言わないのに。

「も、もう1回...」

ちゃんと聞いてなかった。

航平はこっちを見て言ってくれてたのに。

もう1回、ちゃんと聞きたい。

「ん。いいよ...」

唇が優しく重なって、ゆっくり離れる。

「も1回シよ」





ちがーーーう!!
/154ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ