この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ガーネット弐番館
第2章 ガーネット弐番館
睦美がコタツのいつもの場所に座ると、その右斜め前に航平が座った。
いや、どこに座ってもいいんだけど。
互いにお酒を注ぎあって。
ああ、これをする為に、斜め前に座ったのかと納得した。
向かいだと、互いの手を最大限に伸ばさないといけないぐらいに遠い。
「「乾杯」」
お米の名産地の、隠れた名酒らしい。
普段の睦美なら、絶対に手を出さない高級酒だ。
キリリとした辛さの中にコクがあって、喉から鼻腔に芳醇な香りを運ぶ。
それでいてスッキリした後味で、すいすいっと飲み進んでしまう。
「美味しい〜」
「あー。染みる...」
おつまみで用意した、チーズがこれまた合う。
他にも柿ピーなどのナッツ類や、ミニささかまなどが並んでる。
美味しくていくらでも飲めてしまう。
さっき沢山飲んで食べたハズなのに。
「『ガーネット弐番館』とか言うから、スゴイ古いの想像してたけど。中は結構キレイじゃん。思ってたより広いし」
航平が、おちょこ片手に室内を見渡している。
まだたいして物が入ってないからというのもあるが、一人暮らしには十分すぎる広さだ。
現に、和室の4畳半のほうは、何に使っていいかわからず、適当な物置になっている。
寝室にしている和室だが、唯一日当たりがいい部屋なので、日中は洗濯物を干す場所となっている。
その為、ベッドは隅っこに置かざるを得ない。
そんな話をしている間に、すぐお酒が空になった。
「ん、もうない」
「はやっ。えー、もうコタツから出たくない」
何か言うかなと思っていたのに、航平がすっと立ち上がり、相変わらず黙々と熱燗の用意をしている。
何と、使えるじゃないか。
楽しくなってきた。
「ねー、冷蔵庫にさ。明太子とお豆腐があると思うんだよね〜」
「明太子か、合うね!」
おっ、乗ってきた。
レンジで温めている間に、冷蔵庫から取り出し、盛り付けているようだ。
すばらしい。
意外と、働きぶりがいい。
2本目となる熱燗と、豆腐の上に明太子を乗せて、コタツに戻ってきた。
「すごい!天才!!」
予想通り、明太子がめちゃくちゃこのお酒に合う。
「んー!」「うまっ」
宅飲み、楽しい!!
いや、どこに座ってもいいんだけど。
互いにお酒を注ぎあって。
ああ、これをする為に、斜め前に座ったのかと納得した。
向かいだと、互いの手を最大限に伸ばさないといけないぐらいに遠い。
「「乾杯」」
お米の名産地の、隠れた名酒らしい。
普段の睦美なら、絶対に手を出さない高級酒だ。
キリリとした辛さの中にコクがあって、喉から鼻腔に芳醇な香りを運ぶ。
それでいてスッキリした後味で、すいすいっと飲み進んでしまう。
「美味しい〜」
「あー。染みる...」
おつまみで用意した、チーズがこれまた合う。
他にも柿ピーなどのナッツ類や、ミニささかまなどが並んでる。
美味しくていくらでも飲めてしまう。
さっき沢山飲んで食べたハズなのに。
「『ガーネット弐番館』とか言うから、スゴイ古いの想像してたけど。中は結構キレイじゃん。思ってたより広いし」
航平が、おちょこ片手に室内を見渡している。
まだたいして物が入ってないからというのもあるが、一人暮らしには十分すぎる広さだ。
現に、和室の4畳半のほうは、何に使っていいかわからず、適当な物置になっている。
寝室にしている和室だが、唯一日当たりがいい部屋なので、日中は洗濯物を干す場所となっている。
その為、ベッドは隅っこに置かざるを得ない。
そんな話をしている間に、すぐお酒が空になった。
「ん、もうない」
「はやっ。えー、もうコタツから出たくない」
何か言うかなと思っていたのに、航平がすっと立ち上がり、相変わらず黙々と熱燗の用意をしている。
何と、使えるじゃないか。
楽しくなってきた。
「ねー、冷蔵庫にさ。明太子とお豆腐があると思うんだよね〜」
「明太子か、合うね!」
おっ、乗ってきた。
レンジで温めている間に、冷蔵庫から取り出し、盛り付けているようだ。
すばらしい。
意外と、働きぶりがいい。
2本目となる熱燗と、豆腐の上に明太子を乗せて、コタツに戻ってきた。
「すごい!天才!!」
予想通り、明太子がめちゃくちゃこのお酒に合う。
「んー!」「うまっ」
宅飲み、楽しい!!