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ガーネット弐番館
第4章 恋人っぽかったオトコ
え、今何時??
ふと目が覚めて、飛び起きる。
いつもなら、スマホを枕元に置いていて。
アラームの音で目を覚ます。
まだこの時期、薄暗い時間に起きて、色々用事を済ませないと出社できない。
だけどカーテンから零れる光は、いつもより随分明るい。
定位置のスマホを探そうとして、航平がすぐ側で眠っていることに改めて驚く。
まだすやすやと眠ってて。なんだか腹立たしい。
けど、それどころじゃない。
慌てて布団から出て、居間にある時計を見ると、いつもなら家を出ないといけない時間だ。
スマホは、居間にあったカバンの中で定時のアラームを鳴らしたらしい。
全く気づかなかった。
慌てて服を着替えて、顔を洗って歯を磨く。
化粧は車の中でなんとか済ませるしかない。
朝ごはんはもちろん、お弁当も当然無理。
洗濯も、当然タイマー洗濯は終わってて、後は干すだけだけど。
そんな時間なんてあるはずがない。
せめて部屋干ししたいので、あまり使いたくないけど、乾燥のボタンを押した。
それより何より。
「ちょっと、起きて!」
こんなにバタバタしてるのに、まだ起きない航平を起こす。
昨日は早く起きてランニングしてたのに、なんで今日はしてないのよ!!
声だけでは起きないので、仕方なく体を揺する。
「ねえってば!!」
本気でもう家を出ないと。
寝ぼけているのか航平が恐らく昨晩したみたいに、片手を広げてきた。
違うって!
「ん?」
ん?じゃない!!
ほんと腹立つ。
ドスドス歩いて、仕舞い込んでいる合鍵を取り出す。
航平の手に握らせて、念を押す。
「これ、合鍵」
やっと目が覚めてきたのか、航平が体を起こしてきた。
「ポスト入れといてね」
こんな別れ方、嫌だったけど。
仕方ない。
「じゃあね」
でも逆に、余計なことを考えずに済んだ。
鍵を掴んだままぼーっとしている航平を置いて、睦美は部屋を後にした。
いつもの道、なんとか職場まで半分の距離になって、時間も間に合いそうだ。
そこまで来て、やっと落ち着いてきた。
航平は、仕事はないんだろうか??
今日は月曜。
ああ、不定期なんだっけ。
昼からのことも多かったみたいだし。
きっと今ごろは家を出てるはず。
「1日だけ恋人っぽかったオトコ」
バイバイ。
ふと目が覚めて、飛び起きる。
いつもなら、スマホを枕元に置いていて。
アラームの音で目を覚ます。
まだこの時期、薄暗い時間に起きて、色々用事を済ませないと出社できない。
だけどカーテンから零れる光は、いつもより随分明るい。
定位置のスマホを探そうとして、航平がすぐ側で眠っていることに改めて驚く。
まだすやすやと眠ってて。なんだか腹立たしい。
けど、それどころじゃない。
慌てて布団から出て、居間にある時計を見ると、いつもなら家を出ないといけない時間だ。
スマホは、居間にあったカバンの中で定時のアラームを鳴らしたらしい。
全く気づかなかった。
慌てて服を着替えて、顔を洗って歯を磨く。
化粧は車の中でなんとか済ませるしかない。
朝ごはんはもちろん、お弁当も当然無理。
洗濯も、当然タイマー洗濯は終わってて、後は干すだけだけど。
そんな時間なんてあるはずがない。
せめて部屋干ししたいので、あまり使いたくないけど、乾燥のボタンを押した。
それより何より。
「ちょっと、起きて!」
こんなにバタバタしてるのに、まだ起きない航平を起こす。
昨日は早く起きてランニングしてたのに、なんで今日はしてないのよ!!
声だけでは起きないので、仕方なく体を揺する。
「ねえってば!!」
本気でもう家を出ないと。
寝ぼけているのか航平が恐らく昨晩したみたいに、片手を広げてきた。
違うって!
「ん?」
ん?じゃない!!
ほんと腹立つ。
ドスドス歩いて、仕舞い込んでいる合鍵を取り出す。
航平の手に握らせて、念を押す。
「これ、合鍵」
やっと目が覚めてきたのか、航平が体を起こしてきた。
「ポスト入れといてね」
こんな別れ方、嫌だったけど。
仕方ない。
「じゃあね」
でも逆に、余計なことを考えずに済んだ。
鍵を掴んだままぼーっとしている航平を置いて、睦美は部屋を後にした。
いつもの道、なんとか職場まで半分の距離になって、時間も間に合いそうだ。
そこまで来て、やっと落ち着いてきた。
航平は、仕事はないんだろうか??
今日は月曜。
ああ、不定期なんだっけ。
昼からのことも多かったみたいだし。
きっと今ごろは家を出てるはず。
「1日だけ恋人っぽかったオトコ」
バイバイ。