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ガーネット弐番館
第5章 同居と同棲の違いは何?
いつも通り仕事をして、定時に職場を後にする。

車に乗り込もうとして、声をかけられた。

工場で働くおばちゃん達3人で、いつも仲の良いグループだ。
睦美も挨拶や世間話をすることはことはあるが、そこまで仲良しではなく、帰りがけに声をかけられることは滅多にない。

「はい?」

何か、仕事絡みの相談とかだろうか。

車から降りて、ドアをしめる。

3人顔を合わせて笑い合っている。

「見たわよ〜」
「私も〜」
「私も見たかったわ〜」

口々に喋りだして、何がなんだか。

「私はスーパーで見たわよ。彼氏とこーんななってお買い物してて」
「私はホームセンター。2人でアイスを食べてたの」
「残念だわ〜。昨日は孫が熱出してたからずっと看病してたのよ〜」

!!!

意外な方々に、見られてた!!!

「山下さんも見かけたって言ってたわ」

同じく工場のおっちゃんだ。


狭い田舎だ。

色んな人に見られてもおかしくない。

3人に、素敵だったの、お似合いだの、と。
褒められたのだか、からかわれたのか。

「あはは...」

ここは笑うしかない。

笑ってまだ続きそうな3人から逃げ、なんとか車に乗った。


こうなる事は、分かっていた気もするが、ちゃんと分かってなかった。

睦美は大きく1つ息を吐いた。


仕方ない。

まあ、そのうち慣れる。

っていうか、もう見かけなくなるわけだし。


睦美は少し虚しくなりながら、スーパーに寄って買い物を済ませる。

今日は、何にしようかな。

朝ごはん食べてないし。
昼もいつものお弁当でなくて、昼休み少し距離のあるコンビニまで走ってなんとか買ったパンを大急ぎで食べただけだ。

パン一個はやっぱり、お腹がぺこぺこだ。

がっつり食べたいけど、お金がないし。

やっぱり今晩は、頂いた野菜で鍋かな。

でも残りを明日のお弁当にしようと思ったら、野菜炒め。


結局決めきれず、豆腐だけを買ってスーパーを後にする。

お腹がすきすぎて、フラフラになりながら家に着いた。



「おかえり」


はいいい???


どっから出したのか、睦美のエプロンを付けた航平が台所で何か作っている。



てか、なんでまだ居るの???
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