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ガーネット弐番館
第5章 同居と同棲の違いは何?
201と202は、洗面所とお風呂の部分が接している反転タイプだと聞いている。

以前から、202の姉妹が賑やかにお風呂に入る音とかは響いて聞こえていた。

だから、なるべく音を出さないように過ごしていたのに!

「いや、あの...ホントごめんなさい」

202の奥さんも車で出掛けるのか、アパートの横の駐車場まで一緒に歩くはめになってしまった。

ひたすら恐縮するしかない。

ってか恥ずかしすぎる。

っていうかいうか、そんなの聞こえちゃったとしても、面と向かって言わないで欲しい~。

普段、挨拶するぐらいで、そんな仲良いわけでないのに。
こんな話をするなんて。

顔から火がでそうとは、この事だわ。

「ううん。いいのいいの。子どもたち寝てたし。それよりウチの声こそ、響いてなかった?」

202の、確か遠藤さんご家族は、実家を二世帯にリフォーム中で1年ぐらいこのアパートに住んでいる。
それまで実家だった為、荷物が多く。
4人で川の字で6畳半に寝ているらしい。

「子どもたちもおっきくなって来たからさ。2人が寝静まってから、お風呂場でいちゃいちゃしてんの」

早朝の駐車場で、こそこそ立ち話だ。

全然知らなかった!
聞くと時間は深夜近くなので、睦美が早く寝ているからかもしれない。

「今度ウチの声が聞こえちゃうかも。ごめんね。うふふ」

...それはそれで、なんというか。

そんな楽しそうに笑われても...。

はぁ。としか返せない。

遠藤さんの奥さんは、「ああ、早くパン買ってこなきゃ、怒られちゃう〜」と、近くのコンビニに車を出した。
朝食用のパンを買い忘れたらしい。

変わった人だ...。

前から、同世代っぽいこともあって、凄く話をしたそうにしていた。
こーゆー話をしたかったんだろうか。

苦手かも。

だって、私は今だけだし。

ラブラブなワケでもないし。


睦美は気を取り直して、車に乗り込んだ。

とりあえず、仕事に向かわなきゃ。


航平は、日中どうしてるんだろう。

昨日は、洗濯機に入れたままの洗濯物が畳んであった。
鍋セットをホームセンターに、晩御飯の買い出しに恐らくスーパーには行った。
あとは、ランニングしてる??

こんな生活、いつまでも続くはず無いし、続けていいワケない。

今日は帰ったら、期限を決めてみよう。

そう決意して、車を走らせた。
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