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ガーネット弐番館
第5章 同居と同棲の違いは何?
体も髪もまだびっしょり濡れていて、ぼたぼた雫が垂れてる。

「ちょっと!」

格好もそうだけど、ちゃんと拭いて出てきてよ!

「もう行くの」

「いつもの時間だもん。それより、床が...」

「出掛ける音がしたから、急いで出てきたんじゃん」

ん??

シャワー、途中なの??

そらびしょびしょだわ。

ってか、なんで私が怒られてるのよ。

「ん」

航平が、玄関のタタキで靴を履き終えた睦美に向かって体を屈め顔を突き出す。

「え、何?」

まだ飛沫が飛んできそうで、睦美は少し仰け反る。

「行ってきますのチューだろ」

は???

なにそれ。

そんな真顔で冗談言われても、ツッコミ出来ないんだけど。

「ほら、早く。寒いんだけど?」

また少し怒った風に言われて。

仕方なく、唇を寄せる。


なんなの??

婚約ごっこを通り過ぎて、新婚ごっこ?


「行ってらっしゃい」

「...行ってきます」

僅かに唇が触れただけだったが、航平は満足したらしい。

手をひらひらさせてお見送りしてくれる。


そんなことしてないで、早くシャワーに戻ればいいのに。

そう思いながら玄関ドアを開けると、たまたま向かいの202の奥さんも玄関ドアを開けていた。

玄関どうしが向き合っている構造なのだ。
ドアがギリギリ当たらない距離ぐらいで、凄く近い。

ばっちり目が合って、そして睦美の向こうにいるほぼ裸の航平も見られた。

「あら。...あらあらあら??」

睦美は慌ててドアを閉める。

こんな朝早い時間に会うことほとんどないのに。

「...おはようございます」

「おはようございます!!」

向かいの202の奥さんは、睦美と同じぐらいの年頃で。
小学生低学年の女の子と、幼稚園の女の子がいる。
いつもにこにこ可愛いらしいお母さんだ。

いつにも増してにこにこしてるのは、航平の姿を見ちゃったからだろう。

「うふふ。ラブラブですね!!」

「いや、違うんです。そんなんじゃ」

慌てて否定したものの、不動産屋さんの手前、このままカンチガイしてもらったほうが?

「またまたー。一昨日だったかな、チョット聞こえちゃいましたもん!」

はい?

「ほら、洗面所...」

「ああ!すいませんすいません!!」

「いいんですよぉ!洗面所って、盛り上がりますよね...うふふ」

はい??
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