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ガーネット弐番館
第7章 unusual
その週の金曜日、ランチの時間にスマホを見ると、航平からLINEで連絡が来ていた。

“人と会うのにちょっと出掛けて来る”“たぶん晩飯不要”

書き込んだのは、睦美がアパートを出てまもない朝の時間のようだ。

朝ご飯の時には、一言もそんな事言ってなかったのに。


今まで一週間近く睦美のアパートに居て、誰かに会いに出掛けるなんて一度もなかったので、ちょっと驚いた。


でもまあ、1年ちょい前までこの近くの街に住んでいたわけだし、その時の知り合いと会うことになったな。と思い直す。


久しぶりに一人で晩ゴハン。

何作ろう。

明日が休みで、お弁当もいらないし。
スーパーのお惣菜とかでいいかな。



スーパーで20%オフになっていたお惣菜をいくつか買って、即席のお味噌汁と一緒にテレビを見ながら食べる。

一週間ほど前はこれが普通だったのに、妙にさみしく感じてしまう。

ゆったりお風呂も入って、洗濯物も畳んで。

それでも航平は帰ってこなくて。

連絡するのもどうかと思って。

暇を持て余し、9時過ぎには布団に入った。


10時頃、スマホが鳴って。

慌ててLINEを見るも、来ていたのは妹が送ってきたものだった。

先月に生まれた甥の『修也』の写真だ。

予定より早く生まれ少し未熟児ぎみであったが、1ヶ月の間に随分ぷっくりしてきた。

この週末に『修也』にまた会いに行こうかと思っていたのだが、航平が旅行に行くと計画しているらしいので、次の週に変更した。

あんなに航平が温泉に行きたいとか言ってたのに、用事が出来たとかで都会のほうへ行くらしい。

日曜の朝数時間に用事があるらしく。
その間は、一人行動になるらしい。


それならと遠慮しようとしたのだけど、土曜の夜に日本酒がすごく美味しい小料理屋さんに連れて行ってくれるという。

滅多に予約の取れないお店で、たまたま空いていたとか。

そんな事を言われては、行かないワケはない。

久しぶりに都会にも行くし。
食べ物が色々美味しい街だし、段々楽しみになってきた。


スマホで、一人で行けそうな美味しそうなカフェとか美術館とか検索して。
メボシイものにチェックして~。

あっという間に11時になって、サスガに眠たくなった。

けどまだ航平は帰ってこない。

ま、明日は昼ごろ出発だとか言ってたし。

睦美は布団を被った。
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