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ガーネット弐番館
第7章 unusual
そろそろ起きないとかな。

布団の中で、スマホで時間を確認した。

横の布団の中では、いつの間にか航平が戻ってきていて眠っている。

そろりと布団から抜け出し、洗顔やメイクをし、洗濯をして、朝ご飯も食べ、旅行の用意も始める。

昼前になっても起きてこない航平を、しばらく考えた後、起こすことにした。

「ねえ。時間、大丈夫?」

確か、そろそろ出掛ける予定のハズ。

「ん。...起きる」

のそのそと起き出した。

昨晩は相当飲んだのだろう。
強いはずの航平が、まだ少しお酒臭い。

「大丈夫?運転出来る??」

航平の運転で高速道路に乗って行く予定なのに。

「ヤバいかもな。前半運転してくれる?」

「え!あの車を!?」

睦美の車はちいさな女性向けの軽自動車だ。
それに比べ航平の車は、ワゴンタイプの長めの乗用車なのだ。
乗りご心地的に、絶対航平の車のほうがいい。

「街中に着く頃には代わるから」

「...いいけど」

なんとか用意して、少し予定より遅れ気味だったがアパートを出発する。

運転自体は慣れているものの、大きな車に少しドキドキする。
実家で父親の車を運転することもあるけど、やっぱり他人の車は勝手が違って慣れるまで時間がかかる。
アパートから最寄りの高速のインターまで数十分がすごく長く感じられた。
やっと高速乗ったとほっとしていたら、助手席の航平がいつの間にか眠ってしまっている。

イビキかいて爆睡している所を見ると、朝方帰ったのだろうか。

仕方ない。
この車にも慣れてきたし、このまま頑張ろう。

やはり睦美の車と違って、安定感がすばらしい。
加速もスムーズで、燃費もよさそうだ。

そろそろ睦美の車は買い換え時期で、予算的にはまた軽自動車がいいのだけど。
やっぱり普通車はいいなぁと、しみじみ運転した。

目的地の都会に近づいて、高速を降りる手前のサービスエリアに寄る。

駐車場で手間取って止めていると、2時間ちょっと爆睡していた航平が起きた。

「ん?ここどこ」

サーヒスエリアの表示を見て驚いている。

「マジか。もう着くじゃん」

大きく伸びをして、車から降りた。

「大丈夫?」

「ん。よく寝て腹減った」

顔色も随分よさげだ。

お昼の時間を過ぎていたが、航平はこの日まだ何も食べてない。
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