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蜜な時間はあなたと共に
第3章 復活ライブ

「おっすー」
「お邪魔しまーす!」

なるべく普通に声を掛けたつもりだったが、緊張から少し震えてしまった。

「馬場さん。おっ!ハルー!来てくれたんやー!!」

俺を見るとメンバー全員が一目散に駆け寄って、頭を撫でてくれたり、抱き締めてくれたり。
…流石に男5人に囲まれるとむさ苦しいわ…

「これからBlue Eyesの楽屋行こうとしてたんや」
「今皆出払ってるから、また後で来てや」
「大和らも観に来てくれるって言ってたわ」
「うん。幹也達も観に来てや」
「もちろん!」

その後も3組ほどバンドマンの部屋を回って挨拶し、控え室に戻る途中である人物に出くわした。

「おい、ハル」
「ん?竜斗さん…」

彼は俺らと同時刻にライブをするU.A.のギタリスト、竜斗さん。

「どうもっす。他の皆さんは?」
「皆適当に過ごしてるよ。それより…」

一旦言葉を区切ると、不敵な笑みを浮かべてこう宣言した。

「ハル達にとって今日は大事なライブなんだろうが、こっちは関係なくやらせてもらうからな」
「…もちろんっす。でも俺らも負けないんで」

こっちも負けじとニヤリと笑うと、フッと笑って楽屋に戻っていった。」



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