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蜜な時間はあなたと共に
第4章 欲情

観ている映画は、駆け出しの画家が苦悩しながらも作品を描き出し、やがて世間に認められていくという内容。
「表現者として是非観て欲しい」とある人にオススメされたが、俺にも通ずる部分が多くあり、画家の俳優の演技もあって引き込まれる。
画家を支える恋人が、健気で可愛くて茜さんみたい。
この2人の関係って、俺と茜さんの関係に似てる。
映画を観終わって時刻は9時半を過ぎているが、茜さんからまだ連絡は無い。
ベッドメイクやお風呂の準備もして、時計をチラチラ確認しながら茜さんを待つ。
お酒飲まんと迎えに行けば良かったかな…
でも迎えに行っても、茜さん俺の事を誰かに見られるの嫌がるからなー…
会いたい気持ちが募りすぎて、ソワソワし始めた時、インターホンが鳴った。
「お邪魔します」
「茜さん!!」
「うわっ!?」
茜さんが部屋に入ってすぐに腕を引っ張って、俺の腕の中に引き寄せた。
そのまま顔中にキスをしながら、「会いたかった」と何度も呟いた。

