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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛
「はぁ…落ち着くー…」
「ねぇ、GWなのによく予約取れたね!?」
ゴールデンウィークに1日休みがもらえた春人。
彼とどこか出掛けようという話になって、その場所が…
「明日仕事あるんでしょ?旅館に泊まって大丈夫なの?」
「イケるイケる。午後からの仕事やから」
神奈川、湯河原にある旅館で、たまたま見ていた旅行サイトで空きがある旅館を見つけ、速攻で申し込んだみたい。
日帰りでどこか出掛けると思ってたから、まさか旅館に案内されるとは思ってなかったな…
GWで観光スポットは人だらけだったので、観光もそこそこに昼食を済ませたら、すぐに旅館に入った。
もう少し色々見て回りたかったけど、誰かに見られる可能性があるから仕方ない…
「んん…」
プチ旅行の首謀者である彼は、座布団を枕にして寝転がっている。
GWに入ってから、連日のフェスの出演で疲れが溜まっているのだろう。
そんな忙しい中で良い旅館に連れて来てもらえるなんて…
「疲れてるのにごめんね、ありがとう」
お返しに疲れを癒してあげたいな…