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蜜な時間はあなたと共に
第5章 不穏な再会と湯けむりに濡れる彼の愛

急須から漂う茶葉の香りを堪能しつつ、緑茶を淹れていると春人が起き上がった。
「あ、ごめん、寝てた…」
「もうちょっと寝てて。疲れてるでしょ?」
そう言うと、ムッとしたように私に近付いてきた。
「寝てるだけなんて、もったいない。1日しか休み無いんやから」
「大袈裟だな。ちょこちょこお休みは出来るでしょ?」
「違うよ。茜さんと休み被るなんて滅多に無いから、1秒1秒を大事にせんと」
春人の言う通り、長い時間一緒に居るのは久しぶりだから、時間を大切にしていかないとね…
「お茶淹れたから飲む?」
「飲む」
お茶と真中をいただき、旅館の案内図を眺める。
「ここの旅館、貸切の小っちゃいお風呂あるみたいやから、後で入ろ?」
「良いけど、その前に大浴場にも入らせてね」
「やったら、俺も行く」
「ここのお湯、美肌効果があるんだってー。楽しみー」
「へぇ、更に綺麗になっちゃったら、俺止まらへんかもなー…」
「…やっぱりここでもするつもりなんだ…」
「当たり前。でも、この前みたいに暴走せんように、セーブするつもりやからな」

