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鳥籠
第4章 chapter 4 終わりを始めた日

カランッ
「....お願いします」
なにかしらのウイスキーを注文する低い声が、ボソボソと小さな店内に反響する。
「お待たせいたしました、マッカラン、ロックでございます」
いつの間にか店内には、ミスターマッカランと私だけになっていた。
ぼんやりと赤みがかった控えめなドレス。
十何年かぶりの同窓会前に立ち寄っただけ、それなのにあの重い扉のこちら側はまるで、時間の流れが別の異空間のようだった。
外はまだ18時を少し回った喧騒なのに、こちらは静まり返った午前2時といった風だった。
「お強いですね.....」
遠くからでも少しお腹に響くような深みのある低い声。
私しかいないのに、勘違いを気にしてこっそりと目線だけミスターマッカランに向けた。
「ソレ...カクテルってカラフルだけど、しっかり強いのもありますよね...」
彼はグラスで私を指しながら、首をかしげてこっちを見ていた。
「知らずにのむ女性もいるけど、知ってるみたいだから、強いなって....」
「いえ、昔よく飲んでいただけで、余り詳しくは...」
線の細い体に、しなやかな男性らしさ、短く切ってある髪は店の薄暗さに溶けているようだった。
「んーそうでしたか...」
「つかぬこと聞きますけど...」
ベタだな~と思ったが、次の瞬間ここがバーであることを思い出させた。
「お客さま、次は何をお召し上がりになりますか?」
バーテンダーさんの優しく、そして含みのある声が私を守ってくれた。
「やだなーオオノさん...行きつけの店でナンパなんかしないよ」
飄々としているが真実を言っているトーンだった。
「解ってれば良いんです」
咳払いの後に、二人が仲のよい間柄であることが十分解った。
「それでは...つかぬことお聞きしますが、今時間あります?」
緩めの長いカーディガンが1つ空けた左の席に座った。
「....お願いします」
なにかしらのウイスキーを注文する低い声が、ボソボソと小さな店内に反響する。
「お待たせいたしました、マッカラン、ロックでございます」
いつの間にか店内には、ミスターマッカランと私だけになっていた。
ぼんやりと赤みがかった控えめなドレス。
十何年かぶりの同窓会前に立ち寄っただけ、それなのにあの重い扉のこちら側はまるで、時間の流れが別の異空間のようだった。
外はまだ18時を少し回った喧騒なのに、こちらは静まり返った午前2時といった風だった。
「お強いですね.....」
遠くからでも少しお腹に響くような深みのある低い声。
私しかいないのに、勘違いを気にしてこっそりと目線だけミスターマッカランに向けた。
「ソレ...カクテルってカラフルだけど、しっかり強いのもありますよね...」
彼はグラスで私を指しながら、首をかしげてこっちを見ていた。
「知らずにのむ女性もいるけど、知ってるみたいだから、強いなって....」
「いえ、昔よく飲んでいただけで、余り詳しくは...」
線の細い体に、しなやかな男性らしさ、短く切ってある髪は店の薄暗さに溶けているようだった。
「んーそうでしたか...」
「つかぬこと聞きますけど...」
ベタだな~と思ったが、次の瞬間ここがバーであることを思い出させた。
「お客さま、次は何をお召し上がりになりますか?」
バーテンダーさんの優しく、そして含みのある声が私を守ってくれた。
「やだなーオオノさん...行きつけの店でナンパなんかしないよ」
飄々としているが真実を言っているトーンだった。
「解ってれば良いんです」
咳払いの後に、二人が仲のよい間柄であることが十分解った。
「それでは...つかぬことお聞きしますが、今時間あります?」
緩めの長いカーディガンが1つ空けた左の席に座った。

