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鳥籠
第2章 chapter 2 美麗に座る

ハァ...ハァ...ハッ
寝室からではなかった。手洗い前にある鏡越しに、口が半開きの洗濯機と、紺色の下着を握りながら、まだ汚れの無いモノを必死にしごく美少年と目があってしまった。
「ママ~ジュースこぼした、たおる~」
咄嗟に扉の隙間を閉じ、言い訳を考えてしまった。
「もーういつもいってるでしょ!」
「ごめんなさい~」
「お着替えする部屋の、ちっちゃいたおる使いなさい」
息子が荒くドアを閉める。
母親をしていた後ろで、多感な少年が切なさと言い様の無い恐怖に顔を歪めているところを想像すると、幼い息子をいなし、遊びにいかせることすら、前戯のような錯覚を起こさせた。
「そういえば、たくや君と遊ぶ約束してたんじゃないの~?」
「そうだ!でもスグルは~」
「自分のお勉強があるから、今日は終わりだって」
「やったー!じゃあ行ってきていい?」
屈託の無い時間稼ぎに耐えかねて、私は少し戸をあけ、スグル君から少し見えるように応答した。
「気をつけて行ってくるのよー」
寝室からではなかった。手洗い前にある鏡越しに、口が半開きの洗濯機と、紺色の下着を握りながら、まだ汚れの無いモノを必死にしごく美少年と目があってしまった。
「ママ~ジュースこぼした、たおる~」
咄嗟に扉の隙間を閉じ、言い訳を考えてしまった。
「もーういつもいってるでしょ!」
「ごめんなさい~」
「お着替えする部屋の、ちっちゃいたおる使いなさい」
息子が荒くドアを閉める。
母親をしていた後ろで、多感な少年が切なさと言い様の無い恐怖に顔を歪めているところを想像すると、幼い息子をいなし、遊びにいかせることすら、前戯のような錯覚を起こさせた。
「そういえば、たくや君と遊ぶ約束してたんじゃないの~?」
「そうだ!でもスグルは~」
「自分のお勉強があるから、今日は終わりだって」
「やったー!じゃあ行ってきていい?」
屈託の無い時間稼ぎに耐えかねて、私は少し戸をあけ、スグル君から少し見えるように応答した。
「気をつけて行ってくるのよー」

