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えっちなおもちゃ
第10章 浮気の代償
激しい情交のあと、それに比例するような気恥ずかしい空気が流れる。

「我妻さんを最終的にイカせたのは私だからね……」

姫宮は空気が重くならないように笑いながら凛々子を挑発するように言った。

「ごめん……姫宮さん……僕はやっぱり……」

謝りかけた我妻の口を姫宮がキスで塞ぐ。

「馬鹿……言わないで……我妻さん……」

笑おうとしたのだろうが失敗した姫宮の崩れた表情に我妻も凛々子も胸が締め付けられた。
ぽたぽたと落ちる雫を隠すように姫宮はうつむいて髪で顔を覆った。

「ごめんなさい……姫宮さん……」

凛々子も思わず謝罪の言葉を口に出す。
もともと凛々子の浮気を帳消しにするということではじまった今夜の出来事。
それなのに結果として姫宮に恋人同士のセックスを見せつけるものに変わってしまっていた。

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