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えっちなおもちゃ
第3章 凛々子がドMに堕ちた理由
「これから俺がその処女を奪うけど構わないかい?」

それまでよりは熱のこもった声で神崎は凛々子の耳元で囁いた。

「…………怖いよ……」

「大丈夫だ。さすがの俺もそれは優しくしてやろう」

「で、でも……初めては……好きな人とって……決めてるし……」

「じゃあ簡単だ。凛々子が俺を好きになればいい」

自分勝手でやけに自信満々な神崎の態度だったが、凛々子はその俺様的な態度にキュンと胸が甘く締め付けられた。

「……じゃあ、私と付き合ってくれる?」

「ああ、いいよ」

真剣に考えたとは思えない軽い返事だったが、それでも凛々子は嬉しかった。

「じゃあ……私の初めて……あげる……」

さすがの神崎も処女貫通のセックスは鬼畜には責めなかったが、野球部の練習を見せながらの立ちバックという屈辱と恥辱にまみれたものとなった。

凛々子のはじめては不思議とそれほど痛くはなかったが、それでも多少の破瓜の痛みは伴った。

この日から凛々子は徹底して神崎に辱しめを与える調教をされた。
恥ずかしくて、辛くて、凛々子は何度も泣いた。
しかしその恥ずかしさが快楽を更に増しているということもじきに気づいた。

だが、その付き合いも高校の卒業までだった。

卒業式の翌日から何度メールしても電話をしても神崎と連絡が取れなかった。
自然消滅というよりは一方的に凛々子が切られたという方が表現としては正しいかもしれなかった。
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