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MILK&honey
第13章 「いつでも私のうちに来て……?」

かーさんとずっと一緒にご飯を食べたい、って思った次の日。
お兄ちゃんも一緒に、三人ですき焼きを食べた。
割り下で煮るんじゃなくて、お肉を焼いてお砂糖とお酒とお醤油で味をつけるすき焼きの作り方をさせて貰ったら、かーさんは子供みたいにびっくりしてた。
びっくりしただけじゃなくて、すごく美味しい!!って言ってくれて、これからこうやって作る、って。
……そういう、子供みたいに素直なところ、大好き。
そう思いながらお茶を淹れてたら、お兄ちゃんに進路の事を聞かれた。
進路を決めるのに、気を使ってないか?って。
「どうして?」
「志望の理由……『浮き沈みの激しい職業の身内を支えられる様に、手に職を付けて安定した仕事に就きたい』って本当か?」
「っ!!!!」
なんで、そんな事言われるのかと、思ったら……っ!!
それ書いたの、今日だよ?
面談の話のついでだったのかも知れないけど、先生、私にもっとよく考えろって言っただけじゃなく、お兄ちゃんにまで話したの……?!
うん。
手に職を付けて、安定した仕事に就きたいって、思ってるよ?
だって、かーさんと、ずっと一緒にご飯食べたいんだもん……!

