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MILK&honey
第15章 「揉まれると、大きくなるの?」
   *

「ヒメ?」
「なあにー?」

 ヒメは適当な返事をしながら、真剣な顔でタピオカ杏仁ミルクの蓋にストローを突き刺した。
 学校じゃ聞きにくいことで教えて欲しい事があるから奢るって言って、寄り道中。

「ヒメ、今、ブラのカップいくつ?」
「ふたつ!!」
「……真面目に答えて……」

 そういう言い方なら、私だってふたつだよ。
 同じだよ。でも、同じじゃないから困ってるのに。

「ごめんごめん!!ブラは、E!」
「え」

 居た……こんな身近に居た、E……!!

「……だったけど、今は、F!」
「えふっ……」

 ヒメの胸を見る。
 F……
 そんなアルファベット、ブラにあるんだ……。
 どんなだろう、F……
 学校だったら、触れるのにっ……!!

「それさ……」
「んー?」
「大きくなったって事だよね?何したの?食べ物?コスメ?体操とか運動とか?!」
「うーん……一番効果が有ったのはぁ……」

 ヒメは、へへっと笑って、耳の傍でこしょこしょ言った。

「揉んで貰って、気持ち良くなること!!」
「えっ」

 胸って……揉まれると、大きくなるのっ……
 それにっ……気持ち良……

 それだけでも、頭が付いて行かなかったのに。

「揉んであげてって頼んでみよっか?すごーく、上手だから!!」

 にこにこタピオカを飲みながら、物凄いことを口にした。

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