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MILK&honey
第15章 「揉まれると、大きくなるの?」

……ヒメ……。
頼むって、彼氏さんにだよね?
胸揉みマッサージ屋さんとかじゃ、ないよね?
ヒメのこういう所が、よく分からない。
自分の彼に、どうして友達の胸を揉む様に頼めるの……?
それと……上手って、どういう意味……?
そういうのに、上手とか下手とか、有るのっ?!
「あっ!!ごめん、るり!ダメ、頼めない!」
「うん。」
……だよね。
当然だよ。胸だけだって、浮気みたいなものだもん。
「だって、るりが揉まれて好きになっちゃったら、困るもん!!」
「……ヒメ……」
ヒメ……いい子だし大好きなんだけど、時々ヒメの頭の中が、全然分かんなくなるよ……。
私は八つ当たりみたいに、黒糖きなこタピオカミルクのストローを思いっきりズーッと音を立てて吸って、最後の一粒まで飲み干した。
「安心して。私、好きな人居るから。絶対、好きにならないし」
それ以前に、頼まなくて良いから。
……って言うのを、すっかり忘れた。
そのことに気が付いたのは、ちょっとだけ後のことだった。

