この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
MILK&honey
第16章 ……聞かなかった事にしよう。

 ……あ。

 居た。

 ローテーブルに勉強道具を広げたままで、入り口からは死角になってるソファですーすー寝ている、るりちゃん。
 制服に、エプロン姿だ。勉強しながら待ってる間に、寝ちゃったんだな……

 近付いても起きない位、よく寝てる。疲れてんだね、るりちゃん。疲れてんだから勉強だけしてたら良いからねって言っても、「実技も大事だし、気分転換になるから!」って、来るとご飯を作ってくれる。

 髪の毛が顔にかかってて、鬱陶しそうだ。よけてあげる位なら、巧に怒られない範囲だよな?

 柔らかい髪。いい匂いとかして来そう。
 姫ちゃんなんかと比べると大人びた雰囲気のるりちゃんだけど、眠ってると、あどけなく見える。
 ぼーっと見てたら自然と、弟たちにしてたみてーに頭を撫でながら、子守歌を歌いかけ……

 ……あっぶね!
 出だしのとこだけで踏みとどまって良かった!!
 恐る恐るるりちゃんを見ると、心なしか、口元がふにゃんと緩んでる様な……
 ……なんだよ!!クッッッソ可愛いかよ!!
 これ、どうしろってんだ……!?

 ……ダメだ……好きだ……
 やっぱり好きだ、この子のこと……!
 好き過ぎる……!!

 るりちゃんが、誰を好きでも……たとえヒカリの事が好きでも、俺は、るりちゃんが好きなんだ。

 姫ちゃんの、言う通り。
 全部、聞かなかったことにしよう。

 聞かなかったけど、でも、決めた。


 俺は、ヒカリから、るりちゃんを奪う!!


 ……どうやったら奪えんのかは、全っ然、分かんねーけど。


 その日は、しばらく寝顔を眺めた後で、るりちゃんを起こして。
 夕ご飯もそこそこにタクシーに乗せて、お家に帰した。


/325ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ