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第18章 俺も、毎日、泣いてんだけど……？！

「へっ？」
「はぁ？」
「え？」

　姫ちゃんの言葉で、全員の頭の中が疑問符で一杯になった。

「……光さんのお仕事って、売れない芸人さんだよね？」

　姫ちゃん……？
　芸人さんってお仕事は有るけど、売れない芸人さんってお仕事は、無いと思うよ？
　……や！んな事言ってる場合じゃなかった！

「姫ちゃん？誰が、そんな事」
「るりだよ？」
「え゛」

　ちょ……るりちゃんかよ！？

「るりが、前に言ってたの。

『……かーさん、物真似芸人さんなんだけど、売れてないみたいなんだよね。
　なんでかなー……すごく物真似上手なのに……。
　私、将来は手に職を付けて、かーさんに恩返ししたいと思ってるんだ。
　ずっと売れなくって困ってたら、私がご飯食べさせてあげたいの……』

……って」


「う！？」

　るりちゃんっ……それ、間違ってるっ……
　色々と、間違えてるよ……！！
　でもっそれっ……

「なんだ、それ。プロポーズか？」
「うっ！！！！」

　そう、聞こえる……？
　そう聞こえるよね、朔ちゃん……？
　そう聞こえちゃったの、俺だけじゃ無いよね……？

　「ずっと(中略)私がご飯食べさせてあげたいの♡」なんてっ……
　駄目だ、顔と頭に血が上る……
　もう、鼻血出そう……！！！！

「それが、来なくなった原因じゃねぇのか？」
「…………へ？」

　朔の言葉で、幸せ過ぎる夢から覚めた。