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MILK&honey
第22章 いつ、どこで、どんな風に出会っても、

びくっとして、二人で顔を見合わせる。
……驚いた。
スマホのバイブなんかとは比べもんにならねーくらい、驚いた。
「……巧か……?」
一番怪しそうな奴を、挙げてみる。
「でも……ここにいるの、しらないはず……」
困惑顔になったるりちゃんは、おろおろと視線をさまよわせた。
「……まさかっ、くろださんがお兄ちゃんに」
「いや。それは無え」
仕事はきっちりする人だ。巧が何を言ったって、顔色一つ変えないだろうた。
俺らが、考えてる間に。
ピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポピポーン!!
何の返事も無かったからか、もう一度、壊れそうなすごい勢いでチャイムが鳴った。
「……この鳴らし方は……」
そう言えば。
心当たりが、有るっちゃ有るが……
思わず、眉がぎゅーっと寄ってしまう。
ちょっとゴメンね、ってるりちゃんに断って、服をざっと直してあげて離れた。
自分の荷物の中を探って、さっき震えてたスマホをごそごそ取り出す。
「……あー……こりゃあ……るりちゃんも、自分のスマホ見てみて」
「え」
「多分、同じ様な事が来てると思う……ほら」
俺はそう言って、自分のスマホの受信画面を、るりちゃんの方に向けて、見せた。

