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MILK&honey
第22章 いつ、どこで、どんな風に出会っても、

『From:朔
to:光
件名:卒業式
本文:妃愛乃によると、卒業式は明後日だそうだ。その子が式に出席出来ねぇ様な真似をしやがったら、一生許さねぇそうだ。頑張れ。』
姫ちゃん……姫乃じゃなくて、妃愛乃ちゃんて名前だったんだねー?
……なんて、感心してる場合じゃねえええええええ……!!
「……るりちゃん……」
「……さっきの、ヒメからだったっ……」
……あ。やっぱり。
「……あのっ……痛くてっ、歩けなくなるかもだからっ……入れる……のは、卒業式の後まではダメ!絶対!って……チャイム鳴らしたけど、そう……にゅうしちゃう……のを阻止する為だから、既読付いたから帰るって……気にしないで続きをどうぞ、ただしくれぐれも入っ……れない様に……って……」
「……あー……」
親身になった忠告だ。
アツい友情だな。
でも、邪魔な事には変わりなかったよ、姫ちゃん……。
「……ごめんな。嬉しくて、可愛くて、頭がちょっとおかしくなってて……そこまで、考えられなかった」
「ううんっ……私も、嬉しかったし……けど、ヒメの言う通りなのかも、しれないもんね……」
るりちゃんは、上目遣いでもじもじと呟いた。
「……でも、最後まで、したかったな……」
「っぐ!!」
るりちゃん……そりゃ、俺も一緒だよ……
そゆこと言うのやめようね、かーさん頑張って堪えてんだから。せっかく程よく萎えたのに、むくっとしたら困っちゃうからねー?

