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MILK&honey
第23章 「いっしょに、いきたい」

「……るりちゃんをとんでもねーことする子にしちゃって、ごめんなさい。でも、すげー可愛くて、我慢出来ませんでしたっ」

「……ふふっ」

 真面目に謝ってくれるのがおかしくて嬉しくて、笑っちゃう。

「すげー好きです。エロい事すんの、俺の前でだけにして下さい。」

「『んなもん、ったり前だろーがー!!』……ふふふっ」

 抱き合って、ちゅっちゅってキスして、キスされる。
 ……気持ちいい。
 でも、さっきと違う、『気持ちいい』。
 ゆったりした、あったかいお風呂に浸かってるみたいな気持ちよさに包まれる。
 朝までは、もうここには来れないって、思ってたのに。こんな風に今日が終わるなんて、思ってなかった。

「明後日、楽しみ……」

「あー、卒業式な」

 違いますー、その後ですー。
 なんて言ったら、また「とんでもねー子になって!」って言われちゃうかな。

「卒業式、見に……行けねーか。男子禁制だもんな、るりちゃんとこ」

「うん。でも、行事の日だから、入れるよ?招待状有るし……関係者なら大丈夫」

「関係者つっても、彼氏じゃ入れねーだろ」

「かれしっ……」

 さらっと言われた。

「ん?俺、るりちゃんの彼氏じゃねーの?」

「ううん……彼氏っ……」

 初めての彼氏で、初めてキスして、初めてイかせてくれた人。
 そして、明後日になったら、初めて……。

「……明後日も、泊まって良い?……」

「へ?」

「痛いの治るまで、ここに居なくちゃ」

「るっ!?!?」

 ……あ。
 また、とんでもねーって思わせちゃったかも。
 固まったかーさんの頬っぺたにキスをして、耳元で笑いながら囁いた。 

「……お腹空いたね?ご飯、作ろっか!」

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