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MILK&honey
第24章 ずっと君を見ていたい

……もし、手がそこに触っちまってたら。
もし、背中に擦り付けられてたおっぱいの先が、だんだん固くなってたら。
もし、あのまんましなやかな体をボディソープで滑らせて、背中を洗ってくれてたら。
『かーさん、きもちいい?』
「んっ……い」
妄想のるりちゃんに、没頭する。
ガラス戸一枚隔てた所に本物が居るのが、後ろめたくも興奮を煽る。
『こうやると、気持ち良い……?』
「……っんう……っ……!!」
幸か、不幸か。
はたまた、るりちゃんに顔向け出来ないエロ妄想が、強烈だったせいか。
思いのほか不甲斐無く、とっとと終了してしまいました……。
「……っ……はー…………るりちゃんっ……」
脱力して浴槽の縁に突っ伏すと、股間に乗っかったままだったタオルに広がった、情けねー染みが目に入……
「かーさん?今、呼んだー?」
「!ぅぐげっ!!!!」
るりちゃんっ?!ドライヤー、いつ終わったの!?
「あれー、空耳だったー?あのねー、とりあえず今バスタオル借りてるんだけど……出来れば着替え貸して貰えたら、嬉しいなー」
扉の向こうからの、屈託の無いおねだり……。
これは、きっと、なんにも気付かれてねーわな!!
良かった……!
かーさん、命拾いしたよ!!
「うん、ごめ、ちょ、待ってて……着替え、用意して有るし!もうすぐ出るからっ!」
洗面器で湯を汲んで切ないタオルをどけた下にぶっかけ、タオルを洗面器の湯に浸す。
最大の危機は、脱したものの。
脱力に身を任せている暇も無かった。

